ガーネット
ガーネットは昔から日本でも「ザクロ石」として親しまれている石で、岩の割れ目などに赤い結晶がびっしりと付く様がザクロに似ているのでその名がついたと言われています。英国のビクトリア女王が一番愛した宝石がガーネットだったことから、ヨーロッパでも人気のある宝石です。
ガーネットはインドやスリランカ、アメリカ、オーストラリアなどで多く産出されており、12面体か24面体を構成しているので屈折率が宝石に最適で、ノアの方舟のなかでも明かりの代わりに掲げた石がこのガーネットだと言われています。
ガーネットの色は赤いと思われがちですが、実は40色以上も存在します。というのも14種の鉱物の総称がガーネットなのです。一番有名な暗紅色はアルマンディンといい、他にもルビーに似た赤のパイロープ、オレンジ系のスペサルティン、カルシウムを多く含む無色・黒・緑・ピンクなどの色があるグロッシュラー、黄・黒などのアンドラダイトがあります。
トパーズなどとは違って一方向にスパッと割れてしまうといったことはなく、非常に丈夫で熱にも強い宝石です。
宝石ことばは真実・勝利。これを持っていると勇気がわいてくると持ち歩いている人も多いんだそうです。
アレキサンドライト
アレキサンドライトの歴史は浅く、1830年にロシアのウラル山脈で発見されました。ちょうど発見された日がアレキサンダー皇帝2世の誕生日だったことからこの名前が付けられたといわれています。
このアレキサンドライトはとても不思議な石で、太陽の下では深緑色になり、人工の光の下では暗紅色や藤色に輝くのです。当時発見した鉱夫は驚きのあまり、腰を抜かしてしまったとか。見る角度によって色が違って見えるという多色性をもつ石は多く存在しますが、石自体の色が変わってしまう変色性を持っているのはアレキサンドライトだけです。
アレキサンドライトはクリソベリルという鉱物の一種で、同種の宝石にはキャッツアイがあります。変色の効果がはっきりしたものに価値が付いていますが、採取されるロシア、スリランカ、ブラジル、ミャンマーなどでも既に取りつくされてしまっておりなかなか天然石が見つからないので、合成サファイアやスピネルにバナジウムを混ぜると安くて美しい模造アレキサンドライトが出来上がり、イミテーションも多く出回っています。
しかし、まれに天然の大物が出現します。産出した中で最も大きな原石は、何と80カラットもあったのだそうです。ワシントン博物館にも66カラットの石が展示されています。